日々

三十路の女の日々の記録。

2020/09/04

友人たちと食事をした帰りの事を時々思い出す。

5,6人でそれぞれ固まって喋りながら歩いていた。美味しいものでお腹はいっぱいで、お酒も飲んで気分がいい。夜風が気持ち良い。そんな中好きな人たちと夜の道をてくてくと歩く、それだけで「なんだか幸せだなぁ」としみじみ思っていた。

 

下りのエスカレーターに乗っていたときに、ふと後ろにいた友人がわたしの肩に両手を乗せた。

ただそれだけのことなのに、やたらと嬉しかったのを覚えている。

インターネットを介して出会ったわたしたちは、ともすれば一生出会わなかったのかもしれない(それはインターネットじゃなくてもそうだけれど)。

ネットの海の中で出会い、言葉を交わすだけでも楽しかったのに、実際に顔を突き合わせて食事をしたり同じものを見て笑ったり感想を言い合ったりしてる。不思議だなぁ。不思議だしとても幸福だなぁ。

 

いまでも肩に伝わってきた友人の手のひらの温もりを、こうやって眠れない夜に思い出しては幸せな気持ちになって、自然と口角が緩やかに上がる。出会わなければ、あの手のひらの温もりを知ることも無かった。

 

友人がくれた幸福な記憶を思い返すことで、またわたしは幸せになれる。