日々

三十路の女の日々の記録。

2020/07/18

昼間に晴れた空を見たら、胸がすっとして気持ち良くなった。なんていい気持ち、そう思ったすぐ後に、もう彼がこの空を見ることがないと思うと悲しくなった。

 

死ぬ、ということは、楽しみや綺麗なものをもう2度と味わえなくなるということなんだけど、それに引き換えてでも死を選ぶということは、計り知れない辛さの中に居たのだろうと思う。やりきれない。

最終手段を選ぶ手前まで、幸福にもわたしはまだ来たことがない。それでも日々生きていて、絶望して一人で泣き続ける夜はある。その時間は本当に辛い。でもまだ死の淵に立とうとはしていない。死の淵に立つほどの苦しみを思うと絶望してしまう、どれだけ苦しかったの。

 

今生を終わらせることだけが彼を救うことだったのなら、もうそれしかなかったのなら赤の他人のわたしにはなにも言えないんだけど、やっぱり生きていて欲しかった。死の淵に立とうとした事がない、しかも友達でもなんでもない、彼の仕事の一面しか知らないわたしが願うのもなんだかおかしいけれど。

 

歌番組を見ていると否が応でも結びついてしまうので、チャンネルを変えた。気分を変えようとDVDを観たけどいまいち気持ちが乗らない。無理やりビールを飲んでも味がしない。ただひたすらに悲しい。

 

せめて途切れる直前に安堵が訪れていたならいいと思うけど、そんなことを願うことすら駄目な気がしてしまう。