日々

三十路の女の日々の記録。

中村倫也氏がエランドール賞を受賞したのでいてもたっても居られず授賞式に参加しました。

こんばんは、OLです。新幹線でビールを飲みながらこれを書いています。

2019年2月7日、まるで春みたいな陽気の今日、エランドール賞授賞式が執り行われました。

今年はめでたくも中村倫也さんが新人賞を(新人ちゃうやんと思われた方はこの賞の定義をググってくださいな)受賞されたのです。

もう本当に嬉しくて、受賞の知らせを読んだときは思わずスマホを胸に抱き締めました。

よかったねぇ、嬉しいなぁと思ってると皆さんから『2/7だよ、授賞式は』『京王プラザホテル行くんでしょ?』『一生に一度だけ取れる賞の授賞式だよ、一般人も行けるんだよ?(行かないなんて)』とのお声をいただきましてですね。

最初は「いやいやいや、そんな…」と思ってたんですけど3日くらいしてから「待て、こんな機会はもう二度とない。そもそも一生に一度の賞だし」と思い直し、気がついたらスケジュール帳にマルをしていたのでした。2019年もフッカルのわたしです。

 

当日無事にチケット購入、いざ会場へ。広いなぁと思いました。実際何人入ったのかは分からないのですが、600人クラスのホールです。こんな大きいところでやるのか…としみじみ。

プロデューサー賞、プロデューサー奨励賞、特別賞、アクターズセミナー受賞者と経て、新人賞の登壇はラストでした。全部書きたいんですが、それやり出すと確実に終点の博多まで行ってしまうので記事分けます。受賞者、プレゼンター、オーディエンス、全てメンツが濃くて思い返すと眩暈がします。

 

さて、我らが中村倫也氏、5番目の登壇でした。

タキシードに蝶ネクタイの出で立ちで上手からご登場。正装物凄くかっこよかったです!そのまま壇上上手でバックスクリーンに映し出されるご自身の作品紹介を見つつ、こちら側の客席をぐるりと見渡しているご様子。

大きく映し出される永川も江口も正人も柴田も見たいけど、ご本人も見たい…この時視覚情報処理しきれなかったです。忙しかった。

 

作品紹介を終えて賞状、トロフィー、銀座和光の写真立ての贈呈、そしてスピーチへ。

係りの方がマイクを壇上に上げてくれて微調整をして、さぁ話し出すぞと思ったら、中村さんなぜか半歩下がる。

(またご丁寧にお辞儀するのかな)と思った矢先になんと

お辞儀してマイクにおでこをぶつける王道のボケ

嘘でしょ。しかしマイクが拾ったゴツッ!という音で嘘ではないことを知らされました。

そうでした、中村倫也はこういう人でした。

 

さて中村さんのスピーチ、とても良かったです。しかし冒頭のマイクにおでこゴッツンがわたしには衝撃だったのか、ちょっと記憶飛んでます。

 

記憶に残っている内容でお伝えすると

「今日ここでこんなに素晴らしい賞を貰うまでには、色んなことがありました。昔先輩に『お前はどうなりたいんだ』と聞かれて考えた時、見る人を楽しませられるような、明日への力が出るような芝居をしたい、作品を作りたい、そう思ったんです。そういう人になりたいと思った、辿り着くのはいつもそこでした。自分の中に灯る火が消えてしまいそうな時は、その気持ちを思い出して火をくべてきました。

今日ここに来ている人の中には若い人もいると思います。その人たちの中で、何かやりたい事があるけれど思いが消えてしまいそうなら、こんな僕が今ここに立っていることが、その人の燃料や薪になったらいいなと思います。」

こんな内容でした。(正確なコメントはモデルプレスさんやオリコンニュースさんの記事を読んでください。いつもお世話になっております。)

 

彼が『次はどんなことをやったら楽しんでくれるかな』と客席やテレビの向こうにいるわたしたちを思って色んな準備をしてくれること。

『僕を見て、よし自分もやってやろうと思ってほしい、その人の力になれたらいい』とどこかで頑張る誰かを思うこと。

常々思うんですけど、幸せは人と人との間にしかないんです。これだって、中村さんとお客さんとの間に生まれる幸せだし、中村さんと彼に奮い立たされた人の間に生まれる幸せです。

人が人を思うというのは、なんと温かくて甘やかな瞬間なのだろうと聞いていて涙が出てきました。

 

そんなスピーチにじんわりして拍手していたら、次はプレゼンターの紹介です。

エランドール賞は受賞者に花束を渡すゲストがプレゼンターとして登壇するのですが、それが受賞者に縁がある人なので誰が来るのかしらと思っていたら司会の方からご紹介が、

「同じ事務所の後輩、菅田将暉さんです!」

なんと!!!

破顔する中村さん、どよめきと歓声の中登場する菅田くん!!先輩後輩が大好きなのでもうわたし感無量、ここでまた泣きそうに。

 

菅田くん、行きなさいと言われたから来たのではなく、自分で行きたいと言って来たそうなんです。曰く、

「倫也さんには本当にお世話になってるんです、何度も倫也さんの言葉に救われました。そして、こんなに上手くて、こんなにバラエティに富んだ人なのに、どうして、どうしてみんななかなか見てくれないんだって、ずっと思ってました。そんな倫也さんが今回受賞とのことななので本当に嬉しいです」と。

菅田くん、中村さんのこと本当に好きなんだなぁと伝わってきました。「こんなに、こんっなに凄いのに、どうして、どぉぉして」という感じにお話ししていて、うんうん伝わるよ…と頷きまくってしまいました。

菅田くんがそんな風に話してる最中、数歩後ろに下がっていた先輩がそろりと近づいてきて、(もっと、もっと褒めて)と小声で言ってるのが本当に可笑しかったです。

 

中村さん、実は菅田くんが来ると知らされていなかったのです。だから名前が発表された時あんなリアクション(体を仰け反らせてあの目が無くなっちゃう笑い方)してたんですね。今朝ムロさんから『スピーチ頑張れ』とかなりの数のメールを貰っていたらしく、てっきりプレゼンターはムロさんだと思っていたとのこと。「違う方のパーマが来ました」と笑っていました。そして終始笑いと温かい雰囲気に包まれたまま、中村さんと菅田くんは退場。

 

中村さん、終始嬉しそうににこにこしてらして、スピーチされる時も本当にいい笑顔でした。あとどこか一点をじっと見て話すかなと予想していたのですが、会場に集まった一人一人に話しかけるように、くまなく目線を配りながら話をされていたのも印象的でした。

 

真摯に話をしたかと思いきや、何の時か失念しましたがトロフィーを持ってこちらを向いて(とったぞ!)みたいな顔をしてふざけたり、最後に改めて新人賞の皆さんの名前を呼ばれた時、「中村倫也さん」と呼ばれた瞬間に客席を(沸け!)と手で煽ったり(そして忠実に沸くわたし達)、真面目とお茶目のバランスが本日も絶妙でした。その場にいる人たちを楽しませることに余念がない。さじ加減とか色々考えてるんだろうねぇ、と帰り道一緒に行った友人と話しました。

 

おめでとうと言うことと拍手しか出来ないけれど、一生に一度しか貰えない賞のお祝いに駆けつけたい。そんな思いで参加させてもらいましたが、中村さんが本当に嬉しそうににこにこしてて、あぁ本当に良かったねぇ…としみじみしました。

賞が全てではないけれど、応援している人がこうやってきちんと評価されたり賞を貰うのは本当に幸せだなぁと改めて思います。

みんなに良かったね、おめでとう、と拍手を貰ってにこにこしてた中村さんの笑顔が本当に本当にかわいくて(cute、lovelyではなく、なんていうんでしょうね、愛おしいですねこれは)、この人がこれからもこうやって笑顔でいられますようにと思わずお祈りのポーズをしてしまいました。

 

あぁあと5分で名古屋だ。博多まで行ってしまわずに済みそう。博多、行きたいけど。

 

改めて、中村倫也さん、エランドール賞新人賞受賞おめでとうございます。あなたのこれからがより一層輝くものになりますよう、その笑顔がずっと続きますよう、祈っています。