日々

三十路の女の日々の記録。

CHICCAのこと

2020年3月3日、
CHICCA日本橋高島屋店の閉店日。
お世話になった大好きなBAさんがいらっしゃるので閉店前に伺ってご挨拶したかったが、コロナウイルスの影響で出張が無くなり、上京するのはちょっと・・・と断念した。

先日それでも諦めきれなくて、お店へ電話をして、件のBAさんを掴まえて代引き発送の注文をした。
閉店する店舗には入荷がないことに加えて、
店舗自体の数が減っているためお客さんがかなりお買い物をされたようで、お目当ての在庫はほぼ無し。
その中でもグラスリップオイルのタンザナイトがあったので、どんなつけ方が可愛いですかと尋ねたら
『お手持ちのタングステンやフラフープと重ねても可愛いですよ』
とのこと。
なんと、カルテを作ってない(名古屋店が出来るまで待ちます!と言って登録してなかった)

はずなのに、購入履歴が控えられていた。
履歴があったのかBAさんが覚えていらしたのか、分からないけど嬉しい。

こういう細やかな気遣いや、根気よく似合う色を探してくれる誠実さ、在庫確保してもらった時の『ふー!ご用意できました!』の言い方や(すごくかわいい)、
茶目っ気のあるお人柄が大好きだった。
移転先がどちらかなのかも教えてくださったので、気持ち悪く突撃しようと思う。
実は電話する前に、もう最終出勤日終わってたらどうしよう!と思って手紙も送っていた。
なんて重い客なの。

 


2017年、本社での研修時、
クリーミィトマトとネオンを買ったのがCHICCAとの出会いだった。
それまで使ったことのない透けるような発色の虜になった。
ブランドの終了は本当に残念だけど、テーマである
“「別人みたい」になるのではなく、「あなた」がきれいになるためのメイク”、
このマインドはずっとわたしの中に残り続ける。
凄いクサいこと書いてるけど本当にそう思うんですよ…。
大好きなんです、CHICCAも、吉川さんもBAさんも、CHICCAの素晴らしさに気付いてる人たちも大好き。


メイクは本当に面白くて、
唇やまぶたに色を乗せたり、ちょっとまつ毛を上げるだけで
「あれ、わたし美人かも・・?」と思えるのが凄い。
勘違いでもいい、なんだか可愛いかもと思えれば。

石原さとみ北川景子の顔にはなれなくても、
「わたし、今日はちょっと可愛いんじゃないの」と思える。
そうすると、不思議なことに自分にやさしくなれる。
外に出たくなって、人に会いたくなる。
そういう時、もう一度鏡を見ると、
自分の目の奥がきらきら光っているのが分かる。
いまを生きてるなぁと感じられる。


口紅やアイシャドウ、まつ毛のカールやアイラインの長さが違うだけでこんなにも楽しくなれるなら、するに越したことはない。
だからわたしは
『何を塗ろうかな』と明日の朝も幸せに悩むんだと思う。

 

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